雨降って地固まる

「雨」にどのようなイメージをお持ちですか?
“恵みの雨”と言うように、プラスのイメージもありますが、日本語では、雨=“悪い事”、
といった使い方をよくしますね。



「雨降って地固まる」
この場合の“雨”もです。雨はいやなものだが、雨が止めばゆるんでいた地面がかえって固まることから、
ごたごたしたもめごとなどが起こった後は、かえって物事が落ち着いてよい結果になる、というたとえですね。

例えば、徹底的に論争し合った結果、誤解も解けて二人は前よりかえって仲良くなったね・・・。
といった使い方ができると思います。

英語では、なんと言うのでしょう。
“After a storm comes a calm.”

(嵐の後には凪(なぎ)がやってくる。)
なるほど、日本語と同じような感じですね。

また、“A broken bone is the stronger when it is well set.”というフレーズも
あるようです。
直訳すれば、『骨折した骨は治ったらより丈夫になる』
これも似たような意味で、日本人の私たちも理解できますね。

さらに、こちらは使用シーン(?)が多少限定されそうですが、
“The falling-out of lovers is a renewing of love.”
(恋人同士の喧嘩は恋を新たにする。)
という言い回しもあるようです。

「雨」や「嵐」や「骨折」や「喧嘩」
いやなものではありますが、乗り越えた先にはかえってよい結果が待ってくれているんですね!

しかし、本音を言い過ぎて、言ってはいけないひと言により、取り返しのつかない結果になってしまう・・・
場合も。
こんな状況を表すことわざは、「覆水(ふくすい)盆に返らず」へ。