生兵法は大けがのもと

「おい、君。その程度の腕前でチャンピオンに挑戦するなんて無謀だよ!?」
といった状況の時に使われる、ことわざ。


生兵法は大怪我のもと/生兵法は大疵のもと」とは、

十分に身に付いていない知識や技術、生半可な学問という意味で中途半端に武術をおぼえた者は、それを頼りにけんかをするので、かえって大怪我をする。未熟な知識やうろ覚えの技術で軽率に物事を行うと大失敗をするものだ、
という戒めのことわざです。

起源は1638年刊の、政治論や道徳論などについても記されている儒教思想を説いた書、「清水(きよみず)物語」の中の言葉に由来します。
あまり聞き慣れないですが、誰もが起こしてしまいがちなことわざですね。

さて、英語の場合、17世紀の英国の詩人、アレキサンダー・ポープの言葉に由来します。
A little ( bit of ) knowledge is a dangerous thing.

knowledge の代わりに learning を使った
A little learning is dangerous thing.
(少しばかりの学びは危険なものだ。)

他に、
Crude tactics are the source of grave injury.
(未熟な戦術は重大な怪我のもと。)

Zeal without knowledge is a runaway horse.
(知識無き熱意は暴走する馬のようなものだ。)
zeal : (名詞)熱意、情熱

という関連表現もあります。

怪我をしないで済むように、深い知識を身に着けておきたいですね。