英語の数えられる名詞、数えられない名詞の区別できていますか?

日本語では、「数えられる名詞」と「数えられない名詞」の区別を意識する事はあまりありませんよね。
鉛筆は「1本、2本、3本」、本は「1冊、2冊、3冊」と数えます。
ほとんどの名詞が数えられるのでは?

では、「テニス」は名詞ですがどのように数えますか?

テニスの試合数、テニスプレイヤー数は数える事はあっても、テニスそのものを数えるのは難しくありませんか。
英語も日本語と同じ概念で数えられない名詞もあるのですが、日本語とはちょっと違う考えの名詞もあるんです。

<<英語の数えられない名詞って?>>

数えられる名詞は個体であること!

そのため、数えられない名詞は、個体ではないもの;
1) 液体、ねり状のもの
例)milk(牛乳), water(水), juice(ジュース), toothpaste(歯磨き粉)

Can I have a glass of water, please. (お水をグラスに1杯ください)

日本語でも液体の物を数える時には、コップ/グラスに入っていると「杯」、 瓶に入っていると「本」と数えますね。

2) 粒・粉状のもの
例)sand(砂), salt(塩), sugar(砂糖), rice(米)

I like rice. (お米が好きだ)

I would like to have another bowl of rice. (ごはんのおかわりちょうだい。)

3) スポーツ
例)tennis(テニス),  baseball(野球), golf(ゴルフ)

I play tennis. (テニスをします)

I am going to play three tennis matches today.  (今日、テニスを3試合するんだ)

4) 形が無い物
例)information(情報),  advise(アドバイス),  news(ニュース),  work(仕事)

I heard big news! (大ニュースを聞いたんだけど!)

5) いつかの物をまとめている総称の場合
例)furniture(家具),  luggage(荷物),  homework(宿題),

They have beautiful furniture. (彼らは美しい家具を持っている。)

 

<<個体のクセに数えられない名詞>>

私たち日本人にとってややこしいのは、個体のクセに数えられない名詞の存在です。
その多くは、食材などそれは何かを作る材料・原料になっているものです。


chocolate / チョコレート の場合
チョコレートは数えられない名詞です。
〇 I ate chocolate.  (チョコレートを食べた。)
× I ate chocolates.

あえて食べた分量を言いたい場合は、
I ate a bar of chocolate . 板チョコ一枚を食べた)
I ate a piece of chocolate. チョコレートをひとかけ(一粒)食べた)

他の同じような数えられない名詞:
チーズ cheese
*6ピースチーズのような最初から切れているもの “a piece of cheese”

*カットする必要があるチーズ “a block of cheese”

パン bread
*食パン、バゲットのようなカットが必要なもの    “a loaf of bread”

*スライスした状態のパン  “a slice of bread”

*総菜パン、菓子パンの形状のもの  “a piece of bread”

 

<<場合によって数えられない名詞>>



Fish / 魚の場合:
「魚」と聞いて、皆さんはどんな魚を想像しましたか?

海を泳いでいる魚、スーパーに陳列されている魚、食卓に並んでいる魚料理

全て「魚」ですね。

英語の場合、状況により数えられたり、数えられなくなったりします。

●数えれる『魚』
釣りに行って釣りあげてきた魚
I caught three fishes today. (今日、3匹釣りました。)

●数えられない『魚』
その1)海の中に存在している魚類を示す時
I saw a lot of fish when I was diving. (ダイビングをした時、たくさんの魚を見た。)

その2)一般的な魚料理
I like fish. (魚料理が好きだ)

その3)切り身の魚
Can you get two slices of fish, please? (切り身の魚2枚買ってきてくれない?)


chiken / 鶏の場合:
●数えれる『鶏』
1)生きた鶏(動物としての)
I like chickens.   (鶏(という鳥)が好きだ!)

2)スーパーに並んでいる鶏肉(一羽)
I bought two chickens to make roast chicken. (ローストチキンを作る為に2羽(丸ごとの)鶏を飼った。)

●数えれない『鶏』
1)鶏肉料理を指す時
I like chicken.  (鶏(料理)が好きだ!)

2)スーパーに並んでいる鶏肉(部位ごとに分かれている物)
I bought a package of chicken(breast).  (鶏肉を一パック買った。)

candy / アメの場合:
●数えれる『アメ』
*アメの粒をあえて言う時。
She gave me three candies.  (彼女は飴を3つくれた)

●数えられない『アメ』
1)一般的な飴を指す時
I usually have candy in my bag. (私はカバンに常に飴を入れている。)

2)袋/缶に入った飴(袋/缶で数えられるから)
I bought two bags of candy. (アメを2袋買った。)

 

いかがでしょうか。今回は日常的によく使われる英単語から日本人にはちょっとややこしいかな、と感じるものを紹介しました。