役立つ 英会話講師ブログ

英会話講師に必要な7つのスキル

「講師」のお仕事はとてもとても奥深いものですが、英会話講師としてキャリアを始めてみたい!
とお考えの方に、その中でも、身につけて頂きたいスキルを7つご紹介します。

その1. 英語力

英会話を教えるのですから、もちろん英語力は必要です。
ですが、ここでお話する「英語力」というのは、難しい文法・単語の知識という事ではなく、複雑な英文法を簡単にかみ砕いて分かりやすく解説できるスキルです。

日本語文法と英文法は異なりますし、日本語の概念に無い物を教える必要が出てくるわけです。
そのような場面で、いかに「簡単に」「分かりやすく」教えられるかは、講師の力量となってきます。

この「英語力」は、もちろん教えながらスキルアップも出来ますが、色んな文法テキストの解説や、最近ではYouTubeに英語講師がレッスン動画を多く投稿しており、それらを参考に、分かりやすい説明を真似することで伸ばすことが可能です。

また、同じ文法であっても、クラスの形態やレベルに合わせて柔軟に対応できるよう、色んなアプローチの仕方を身につけておくといいですよ。

その2. クラスをまとめる力

クラスの人数に限らず、講師というのは、生徒を引っ張っていく存在ですので、「クラスをまとめる力」は大切なスキルと言えます。

クラスのリーダーとして、明確に何をするのか、どうして欲しいのか、を伝える事も必要になります。

それを実行するには次の項目も重要です。

その3. 信頼関係の構築

中学校や高校の時、授業中に先生の授業を聴かず、全く別の事をしていた、なんて記憶ありませんか。

どんなに教え方が上手くても、信頼されていなければ、学習者は講師についてきません。

そして、学習方法のアドバイスをしても実行する気にはなってくれません。

普段からのコミュニケーションはもちろんのこと、定期的に伸びたところを見つけて褒めたり、頑張ったことを認めてあげることが大切です。

その4. 効果的なフィードバックのタイミングを身につける

文法を中心とした口頭練習の時に間違いの指摘をするのは、正しい英会話を身につける上で大切です。

ですが、流暢性を高めるためのアクティビティの時に、間違いを指摘すると、学習者の発話の途中で割って入る事になります。

そうすることで、学習者の会話ペースが乱れ、ミスを恐れて萎縮させてしまう恐れがでてきます。

ミスを恐れず自由な発話を促すため、間違った箇所はメモを取り、ディスカッションが終わった後で指摘するなど英会話力をアップするために、効果的なフィードバックのタイミングを身につけましょう。

その5. 学習者のレベルの把握

同じクラスであっても、学習者の語学レベルには多少の差は必ず出ます。

そこで、普段から気にかけておく必要があるのが、学習者の長所と短所です。

例えば、語学レベルに差があると、アクティビティを行った際に、それに要する時間が異なったりします。

そのため、ペアワークを行う際は、レベルが高めの学習者と低めの学習者とを組み合わせをする事で、他のペアと進むペースが同じになりレッスンがスムーズに進める事が可能となります。

パズルを当てはめるように、学習者の力がある所、苦手としている所を把握し、学習者同士でも学び合える環境を作る意識を持ちましょう。

その6. 傾聴力

傾聴とは単に聞くのではなく、深く丁寧に耳を傾け、相手の立場になって理解しようとすることを言います。

先に述べたレベルの把握や信頼関係にも関わる大切なスキルです。

傾聴ではなく先生としての立場で会話をした場合の例です。

生徒: My dog dead yesterday.

先生: You should say “My dog died yesterday.” Not “dead”

これは極端な例ですが、学習者の「英語」だけでなく、「気持ち」も聞き取ることが必要です。

また生徒中心型のレッスンにするためにも、常に聞き役になることは重要です。

先生が長々と話している間、学習者は話す機会を奪われることになります。

先生3:生徒7を心がけましょう。

その7. 柔軟性

学習者の返答にかかる時間や、好みの話題も人によって様々です。

同じユニットであったとしても、個々の学習者やクラス合わせて、アクティビティ・レッスンプラン・宿題を柔軟に変える事で、前向きに英会話を学べる場を提供しましょう。

また、時にレッスンとはかけ離れた話題になる事も起こりえます。

「その話題は今関係ないから!」と無理やり、授業に戻すのではなく、自然と元の授業に戻せるようなスキルを身につける事も必要と言えるでしょう。

以上、英会話講師として必要な7つのスキルをご紹介しました。

教えるには英語力だけではなく、人間力が必要になるとご理解いただけたかと思います。

昨年より今年、昨日より今日、よりよい英会話講師を目指して頑張りましょう!

この記事を書いた人

Yukiko
CELTA、TOEICスコアアップ指導者養成講座修了、ESAC認定プロフェッショナル学習アドバイザー、TOEIC満点、英会話&TOEIC講師 兼講師トレーナー

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