TOPIKってどんな試験?
韓国語能力試験TOPIKは日本の文部科学省にあたる、大韓民国政府・教育省が認定・実施している韓国語能力を測る試験です。
韓国への留学や就職をする場合や、永住権の取得などをする際に語学力の証明として使う事が出来ます。
また、最上級 6 級の合格者は、通訳案内士韓国語科目試験が免除になります。
日本で受験できる韓国語の試験と言えば、「ハングル」能力検定試験を一番に思いうかべる人も多いでしょう。この試験は「特定非営利活動法人ハングル能力検定協会」が実施している民間試験となります。「ハングル」能力検定試験は日本語を母語とする人向けの韓国語能力を測る試験というのが特徴です。
TOPIKの概要
TOPIKは年3回開催されており、インターネットから申し込みができます。
【受験料】
TOPIK1 :¥4,000
TOPIK2 :¥5,500
級の認定スコアに関して
TOPIKは1級~6級の6段階に分かれていますが、受験申込の際に、TOPIK1(初級)、もしくはTOPIK2(中・上級)のいずれかを選択し受験します。
テストは「聞取り」「読解」、TOPIK2にはそれに「書取り」のセクションがあり、それらの総合得点により認定される級が決まります。
TOPIK1(初級) :1級、2級
TOPIK2(中・上級):3級~6級
尚、TOPIK1、2それぞれ認定される最低の点数があり、そのスコアに達しない場合は不合格の判定がでます。
TOPIKの級
TOPIKは1級(最下級)から6級(最上級)の6つの級に分かれています。
以下、各級別の認定基準となります。
1級
・自己紹介、買い物、飲食店での注文など生活に必要な基礎的な言語(ハングル)を駆使でき、身近な話題の内容を理解、表現できる。
・約800語程度の基礎的な語彙と基本文法を理解でき、簡単な文章を作れる。
・簡単な生活文や実用文を理解し構成できる。
2級
・電話やお願い程度の日常生活に必要な言語(ハングル)や、郵便局、銀行などの公共機関での会話ができる。
・約1,500~2,000語程度の語彙を用いた文章を理解でき、使用できる。
・公式的な状況か非公式的な状況かの言語(ハングル)を区分し、使用できる。
3級
日常生活を問題なく過ごせ、様々な公共施設の利用や社会的関係を維持するための言語(ハングル)使用が可能。文章語と口語の基本的な特性を区分し理解、使用が可能。
4級
・公共施設の利用や社会的関係の維持に必要な言語(ハングル )機能を遂行することができ、一般的な業務に必要な機能を実行できる。
・ニュースや新聞をある程度理解でき、一般業務に必要な言語(ハングル)が使用可能。
・よく使われる慣用句や代表的な韓国文化に対する理解をもとに社会・文化的な内容の文章を理解でき、使用できる。
5級
・専門分野においての研究や業務に必要な言語(ハングル)をある程度理解と使用ができ、政治・経済・社会・文化などの全般に渡った身近なテーマについて理解し、使用できる。
・公式的、非公式的且つ口語、文語的な脈絡に関する言語(ハングル)を適切に区分し、使用できる。
6級
・専門分野における研究や業務遂行に必要な言語(ハングル)機能を比較的正確に、流暢に使用でき、政治・経済・社会・文化などの全般的なテーマにおいて身近でないテーマに対しても不便なく使用できる。
・ネイティブ程度までではないが、自己表現を問題なく話すことができる。
問題構成
TOPIK1:
聞取り(40分)30問、読解(60分)40問
TOPIK2:
聞取り(60分)50問、書取り(50分)4問、読解(70分)50問
聞取りと読解の回答方法は、4択のマークシート形式です。
書取りは記述式となり、グラフや、空欄になっている箇所を埋める穴埋め問題や、表を説明する問題や、出題されるテーマにかんするエッセイなどが出題されます。
また、書取りの問題は原稿用紙に解答を記載します。 原稿用紙の書き方を間違えると配点が得られないため、韓国語の原稿用紙の使い方も確認しておきましょう。
共益財団 韓国教育財団 ホームページには、 原稿用紙の使い方やTOPIKのサンプル問題が掲載されています。
受験をお考えの方はぜひ一度どのような問題が出題されるのか参考にご覧ください。