どのような仕事でもそうですが、その仕事をしていた楽しかった事、つらかった事があると思います。
今年で、英会話講師歴15年になりますが、その中から、やりがいを感じる事、講師になるからには覚悟をしないといけない事をご紹介します。
英会話講師として入社した当初、研修中はトレーナー講師から、名前「●●さん」と呼ばれていたのですが、研修が終了し、テストにも合格した後、人生で初めて「●●先生」と呼ばれた時は嬉しかったです。
また英語を通して生徒さんが夢を叶えられた姿を見られた時は嬉しいですし、やりがい、そして満足感を感じます。
・オーストラリアで看護婦の資格を取り、現地で看護婦として働き始めた元生徒さん
・不動産の国際資格を取得し、国内だけでなく海外との取引も始めた方
・サラリーマンを辞めて夢だった外国人向けのゲストハウスをオープンした方
など、自分のスキルを活かして、生徒さんの夢を叶えるお手伝いをできたことに誇りを感じますし、喜びの声を直接聞けるのもこの仕事の醍醐味です。
ここからは逆に英会話講師をしていてつらかった事をご紹介します。
レッスン準備
これは先生あるあるで、残念ながら誰もが通る道だと思います。
新米講師の頃は、引き出しがないので、考えても考えてもアイデアが浮かばず、上司から『最初の1年は時給500円だと割り切った方が良い』と言われたくらい、レッスン準備に時間が掛かりました。
その日のレッスンが終わった後で、次の日のレッスンの準備をする事は本当に大変で、心が折れそうになる日々でした。
ですが、1年ほど位経ち、テキストが1周する頃には、レッスンの準備にもかなり慣れ、使いまわせるマテリアルやアイデアの引き出しも増えてきます。
そして、レッスンプランを作れば作るほど、新しいアイデアが浮かぶようにもなります。
自信のなさ
教え始めた頃は上手な教え方が分からず、自分のレッスンに自信がありませんでした。
実際に、アンケートで「先生が何をやりたいのか分からない」と書かれたこともありましたし、今振り返ってみても自分自身へたくそだったと思います。
あの頃の生徒さん、ごめんなさい・・・
すっかり落ち込んで自分の上司に
「私のレッスンの質は生徒さんが払っている金額に見合っておらず申し訳ない気持ちです。講師として教えたいモチベーションも押しつぶされそうです。」
と正直な気持ちをメールで送りました。
その時に届いた実際の返信内容です。
「上手くやりたい気持ちはよく分かります。それは全先生が通る道です。
私自身14年教えていますが、未だに完璧だったと思える授業はありません。それくらい教えるという仕事は奥が深いのです。
でも今、大西先生が経験豊富な先生より勝っているものが一つあります。
それは情熱です。そこは生徒さんにも伝わっていますよ。
落ち込んだ時に励ましてくれるのはいつも生徒さんたちです。きっと近い内に気づかれるはずです。」
その数日後、海外に留学のため退会される生徒さんからお礼にと本のしおりと「レッスン楽しかったです」というお声をいただきました。
自分では全く自信がありませんでしたので、そのように言われたのは以外でしたが嬉しかったです。
その時の人生初プレゼントと、上司からのメールは今も私の宝物です。
講師トレーナーとなった今、時には優しく、時には背中を押せる存在でありたいと思っています。
この記事を書いた人
Yukiko
CELTA、TOEICスコアアップ指導者養成講座修了、ESAC認定プロフェッショナル学習アドバイザー、TOEIC満点、英会話&TOEIC講師 兼講師トレーナー