韓国では年齢で上下関係が決まる事がよくあります。
相手が自分より年上か年下かによって話し方や、呼び方が変わったりします。
そのため、マナー違反にならないように、初対面の人に年齢を訊ねる事も、韓国ではそれほど失礼な事ではありません。
友達同士ではパンマル(ため口)で話しますが、韓国では「友達」というと多くの場合、同じ年齢の人たちの事を指します。
一歳でも年上の人には敬語(韓国語の文法‘ヨ’で終わる丁寧語、日本でいうデス、マス形の丁寧語)で喋るのが一般的なマナーとされています。
ですが、年齢が上の人が年下の人に『ため口で話してもいいですよ』と伝える事で年齢が違う人同士でもパンマルで会話をする事があります。
1. 満年齢
これは日本の歳の数え方と一緒です。
産まれた日を0歳として、翌年の誕生日を迎えると1歳になる、という数え方です。
2. 数え年
韓国では、この数え方が一般に使われています。
まず、産まれた時点で1歳、と数えます。
昔の韓国人の考えで、赤ちゃんがお母さんのお腹の中に宿った瞬間から一つの命としてとらえ、産まれた時を1歳と数えます。
そして、新年を迎えた、1月1日になった時点で、誕生日には関係なく、一斉に年をとるという年齢の数え方をします。
そのため、12月31日に産まれの赤ちゃんは生まれた時点で1歳、翌日の1月1日にはすでに2歳を迎える事になります。
1月1日に歳をとる考えは、日本の『数え年』の考え方と似ていますが、産まれた時点で0歳か、1歳の違いがあります。
日本では同じ年に生まれた人同士でも、「私、まだ誕生日を迎えていないからお酒飲めないんだ」なんてことがありますが、韓国の場合、みんな同じ日に歳をとるので、成人になってお酒が飲めるようになるタイミングもみんな一緒、という事になります。
日本式の年齢の数え方からすると、1歳もしくは、タイミングによっては2歳の年齢差ができる事になります。
韓国人は日本人より年齢を気にする場合がよくあります。<br />韓国人の知り合いができたら、初対面で年齢を訊ねられても驚かず、韓国スタイルで数えた年齢を言えるようにしておいた方がいいでしょう。
また、思い切って年齢を訊ねて、話し方に失礼がないようにするのもよいでしょう。
●그럼, 말 놓으세요
それじゃ、ため口で喋って下さい。