韓国の美意識 美容大国
韓国は〝整形・美容大国″と呼ばれるほど整形·美容·エステなどの技術力が高く、どの国よりも進化している国として知られています。
最近、韓国のネット上で話題になっているのは、整形手術よって作られた同じような顔が増えていることを表す「医者が作った双子」という意味の「医卵性双生児」という新しい言葉です。
2018年韓国のネットニュースによると国際美容整形手術協会が発表した国民一人あたりの整形手術件数は、韓国が人口1千人当たり13.5件、世界1位。
2位がギリシャ 3位がイタリア 4位が米国と続きます。
このデータによると、都市部に住む19歳から49歳の韓国人女性のうち5人に1人の割合で整形手術を受けたことになります。
また、この記事によると世界全体で手術件数が最も多いのは、脂肪吸入術など肥満関連の整形手術で、2位は豊胸手術、3位が二重まぶた手術の順でした。
整形手術の部位も国別に異なり、韓国と中国、日本では鼻の整形が特に多かったのに対し、アメリカでは胸の整形、ブラジルではお尻の保形物挿入手術が特に人気が高いようです。
韓国では大学に合格したら、親が整形を合格プレゼントしてくれるという話は日本も耳にしたことがあるかと思います。
最近では、高校生から施術を受けるなど整形年齢層もだんだんと低くなっています。
また綺麗な歯並びにこだわる人が多く、歯の矯正は小学生から行うのが一般的で、大人になってから矯正をやり直す人も増えています。
韓国では整形だけでなく肌への関心も高く、化粧品・エステ市場の規模もまた世界で最も大きいと言っても過言ではないでしょう。
そして、韓国での整形やエステを目的に、旅行を定期的に行う日本人や中国人観光客も少なくはないようです。実際、韓国の整形外科では中国人、日本人客のための通訳サービスを提供している病院も多く存在します。
そして、韓国では男性の美容整形・エステも増え続けており、男性のスキンケアや化粧品の使用なども最近はよく行われています。
家でできるパックなどは、男性でも簡単にできるスキンケアとして一般化しており、男性用のBBクリームなどメイク用品も多く市販されています。韓国の男性アイドルグループの整形も少なからず行われているのも事実です。
このような高い美意識は自信を持たせる意味でポジティブな影響もありますが、整形手術の副作用やその副作用が精神的問題につながるなど、韓国では社会問題にもなっているのが実情です。
一回整形の施術を受けると、次々と自分の外見に不満を抱くようになり、そのうち施術のリスクも顧みずに、頻繁に整形を繰り返してしまうことも大きな問題になっています。
このように外見を重視する傾向は、韓国において進学、就職などあらゆる社会生活において韓国社会での競争がどれほど熾烈かを証明するものだとも言えるでしょう。