日本の年末年始といえば大掃除、年越しそば、おせち、お年玉、鏡餅、初詣etcが伝統的ですよね。
お隣韓国ではどんな年末年始を過ごすのでしょうか?
日本と一緒なのか、はたまた全く違うのか見ていきましょう!
日本人にとって、年末年始は1年の中でも数少ない大型連休ですよね!
この間に旅行に行こうかな、ゆっくり過ごせるな、などいろいろと楽しみに考える方は多いと思います。
しかし、韓国では元日の1月1日だけがお休みなのです。
12月31日まで働き、1月2日からはまた通常営業。
韓国では元日を祝う習慣がないのでしょうか?
いえ、違います。
韓国は「旧正月」がメインなのです。
では、その「旧正月」とはなんなのか?
見ていきましょう!
ソルラルとは、旧暦の元旦です。
韓国では暦を旧暦で見るという習慣があり、韓国人にとってはこのソルラルがお正月本番!
旧正月の前後が連休になり、韓国人は1月1日よりもこちらのソルラルに大盛り上がりしているようです。
毎年だいたい1月の後半頃が韓国のお正月ソルラルにあたるとの事。
それでは、お正月の祝い方として伝統的なものを見ていきましょう。
・茶礼(チャレ)
・韓服
・セベ
・トックッ
・ソンミョ
ソルラルに行われる儀式。
各家庭で祭壇に20種類を超す食べ物をお供えし、先祖の霊を迎え入れ、敬うための祭礼となっています。
ソルラル当日は早起きをして体を清め、身支度をし、拝礼など一連の儀式などが執り行われます。
古来より男性のみが参加してきた行事ではありますが、現代では女性や子供が参加する家庭も少なくないそう。
取り仕切るのは昔も今も男性ですが、料理などの準備は女性の役割となっており、1日がかりで20種類を超す料理を
揃えなければなりません。
その憂鬱から、この時期になると「名節シンドローム」という言葉が聞かれたり、聞かれなかったり・・・
しかし、最近では簡単に済ませたり、茶礼自体行わず旅行に行ったりなどと時代は変わっているようです。
茶礼の準備自体、宅配で一式届けてくれる、女性にとっては願ったりかなったりなサービスも出てきている模様。
日本でもおせち料理は手作りするものでしたが、近年では購入するものになってきているのと同じですね。
現代サービスを使ってお手軽になったとしても、伝統が受け継がれていくのはとてもいい事ですね。
韓服は日本の着物のように正装ではなく、昔の人が着ていたもの、いわゆる民族衣装です。
ですので、そこまで堅苦しくない服装のようです。
昔は新しい服、韓服を準備して気持ち新たに新年を迎えていたようですが、最近はあまりそういう風習は見かけなくなってきているとの事。
しかし、新婚夫婦などの場合は新年には韓服を着て、挨拶まわりをするのがまだまだ多いそう。
新年を迎えるにあたって、新鮮な心身で新しいスタートを誓う風習です。
韓服を着て目上の人に歳拝を行うものですが、簡単に言うと新年のご挨拶ですね。
日本でいうところのお雑煮です。
韓国版のあっさりスープに、トックッ専用の細長い棒状のお餅を斜め切りにして入れた汁物です。
トッが餅でクッが汁という意味です。
日本と同じでお正月にお餅を楽しむ文化なんですね。
共通点が見つかると親近感が湧きますね。
どんな味なのかがとても気になりますが、すごく美味しい事間違いなしです。
お墓参りという意味です。
先ほどの茶礼が終わりましたら、ご先祖様のお墓参りに出かけます。
茶礼といいソンミョといい、韓国の方々はご先祖様への敬意がとても強い事がわかります。
いかがでしたでしょうか?
日本との共通点があったり、日本ではそこまでしないかな~という所もあったりで、
韓国の文化を比較して見ていただけたかと思います。
お正月のイベントに合わせて韓国に旅行されても、また新たな楽しみが見つかるかもしれませんよ。